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中国古代の儒教家から、帝王学、社長、民衆、政治の心理学を学ぶ。

韓非子(著者 金谷治)第1巻 8項 楊かく

韓非子 第一巻 八項 楊かく


※本文参考


臣下の意見を聞き取る方法として、君主の方はそれに一々対等の相手をしない。
虚心静寂でことさらなことをしないのが、根源としての道のありかたであり、
いろいろな物がまじりあって互いに比べあえるのが、事物のすがたである。


そこで、いろいろとつき合わせて物事を比べ、たがいにまぜあわせて虚心の
道にあわせ、根本の立場を守って変わることがなければ、君主としての動作にも
あやまちがない。動くこと、形づくること、すべてことさらなことをしない無為でいて
、万事を治めてゆくのだ。


※これはビジネスでいうなら、虚心静寂を道として歩めるなら、社長でも管理職でも部下を評価する時にいわゆるパワハラをする上司や邪リーダーの一方的な意見に左右されず平等に判断できるという意味です。
それが戦国時代なら、なおさら邪臣を育成してしまう体制なだけで国が滅ぶという事です。私的には駄目な君主(上司)のありかたがわかれば、それを逆手にとって駄目な上司に、筋道をたてて、説得ができるということでもありますね。善と悪、聖人と邪臣、とあろうが、所詮は人の心理学ですね。
どこでもそうですが、管理職くらいになると相手をいいまかす時にはネタ(邪臣どもの)をあつめ、もちろんブラックなので心理的においこむ準備をしてきます。
しかし韓非子に及ぶわけもないので、学ぶ事で子供の相手をする感じになるという事です。
韓非子と逆の事をしている人、上司がいれば、それはすなわち滅ぼす者だから恐れずに足りず、韓非子が言うままに説けば、攻めればいいだけなのでね。


※本文参照


君主がはかり知れない神秘の中にいるのでなければ、下々は手がかりを得てつけこうもとするであろう。君主が当を得ないと、下々は一定のきまりをたてにとって批判するであろう。天のように、地のようにしておれば、そこに平正が得られる。


官職ごとに一人の専任を置くことだ。そして自分勝手なことをさせないようにしたなら、
職権をひろげたり他人のものを奪ったりはできないわけだ。
重臣の家については、そこに多くの人が集まって党派を組むことをもっとも警戒すべきだ。
およそ、政治が最もうまく行われている時は下々ではそれがわからないものである。
君主が臣下の言葉と実績とをつきあわせてその一致を求める形名参同を行ってさえおれば
、人民はその職務を忠実に行う。


※ビジネスでいうなら企業でいう邪臣面接官、人材派遣が例えるなら近いでしょう
自分好みの人格しか採用しない事によって、企業体制を操作しようとする。
後は、邪臣裁判官、警察官、官僚等、これらの文化を崩壊させれる権力をもつ邪臣を操作するには管理できる権限のあるポジションを設置すればいいという意味。
日本には平等に管理するポジション、これがない。


※本文参照
自分の国をうまく治めてゆきたいと思うなら、必ず徒党の集まりを討つべきである。
徒党を討たずにみのがいていると、彼らはやがて大衆を引き込むだろう。


※まさに今の日本・・ 討たないから、芸能界からユーチューバーからと民衆をまきこんんで自民党を討とうとする、崩壊の大衆を引き込まれる。


※本文参照
君たる者は、たびたびその邪臣の木の枝落としをして枝が四方にはびこらないようにすべてきである。木の枝が四方にひろがれば公家の門をふさぐことになる。大臣の家に人が集まるようになれば、宮廷はからっぽになり、君主は耳目をおおわれてとじこめられてしまうだろう。


※政権交代した時は、自民党はうぬぼれて政治をしなかったのか、これだったんだろうね